ホテルなのに、どこか民宿みたい。人のぬくもりで迎える、志賀高原の「ちょうどいい居場所」【ホテル金栄】

ホテルなのに、どこか民宿みたい。人のぬくもりで迎える、志賀高原の「ちょうどいい居場所」【ホテル金栄】

志賀高原・一の瀬エリアで、長い間たくさんのお客様を迎えてきたホテル金栄
その歩みを辿っていくと見えてくるのは、ただ「泊まるための宿」ではない、人と地域の時間が積み重なった場所としての魅力でした。

創業は1962〜63年頃。はじまりは山小屋、そしてシャーレ形式の建物からでした。
今ではしっかりとしたホテルの姿を持ちながらも、その根っこにあるのは、肩ひじ張らずに過ごせる、あたたかな宿のあり方
「ホテルでありながらホテルでない」。そんな言葉がしっくりくる一軒です。


山の暮らしとともに歩んできた宿の歴史

ホテル金栄の歴史は、志賀高原の発展の歴史とも重なります。
今でこそ車でアクセスできる環境が整っていますが、当時は道路が蓮池までしか通っていなかった時代。宿の玄関の向きひとつとっても、当時の自然条件や動線に大きく左右されていたそうです。

また、かつてはゴンドラなどを利用して、山の駅から人や物が行き来していた時代もありました。
今の便利さからは想像しにくいかもしれませんが、そんな環境の中で宿を営むというのは、まさに山と向き合い、対峙しながら暮らすことと同じだったはずです。

さらに印象的なのは、志賀高原・一の瀬エリアの「水」にまつわる設備です。
生活のインフラが整ってなかった頃から、取水・浄水・汚水の管理まで行政ではなく旅館組合が主体となって行ってきたという話からは、高原の宿ならではのたくましさが伝わってきます。お客様の目に触れない部分こそ、宿を支える大切な土台。そうした基盤を丁寧に守ってきたからこそ、長く愛される宿であり続けているのだと感じます。


「できることは自分でやる」

ホテル金栄の魅力を語るうえで欠かせないのが、社長の手仕事の力です。
元々、設備や電気関係に強く、館内の不具合や修繕を自分で対応しながら宿を整えているという運営スタイルには、この宿ならではの頼もしさや温かみが感じられます。

大きな施設ほど、何かを維持していくのは簡単ではありません。
それでも日々のメンテナンスにしっかり手をかけ、必要なものを見極めて整えていく。
そこには、単なる「管理」に留まらず、宿そのものに対する愛着と責任感がにじみます。

派手な演出ではなく、過ごしてみてわかる安心感。
そうした見えない気配りの積み重ねが、宿の居心地につながっているのかもしれません。


お米も野沢菜も。食にある「暮らしの延長線」

ホテル金栄には、もうひとつ大きな魅力があります。
それは、農業を行い自分達で食糧を生産している点です。

お米や野沢菜を自家栽培し、さらに館内には精米機もあるとのこと。
必要な分を自分たちの手で整え、食卓へとつないでいく。これは単なるこだわり食材という言葉では片づけられない、もっと生活に根ざした豊かさです。

食事は和食中心で、セットメニューに加えて簡単なバイキングを組み合わせるスタイル。
豪華さを前面に出すというよりも、ほっとできて、きちんとおいしい。山で過ごす時間の中で、そんな食事はむしろとても贅沢だと感じます。

宿でいただくごはんに、その土地の空気や人の手間が感じられる。
それは旅先で出会ううれしさのひとつです。ホテル金栄には、「食べる」ことの奥にある暮らしを感じさせてくれる空気が流れます。


日本のお客様に長く親しまれてきた理由

現在のお客様は、外国人旅行者よりも日本人中心
なかでも、年配のツアー利用などで親しまれてきた背景があるようです。

予約は様々な動線から入りますが、昔ながらのつながりと、booking.comなど今の旅行スタイルの両方を受け止める形になっています。
このあたりにも、ホテル金栄の「やわらかさ」が表れているように感じます。

いま観光地全体ではインバウンド需要が大きく注目される流れがありますが、その中でホテル金栄が考えているのは、偏りすぎず、どうバランスを取るかということ。
流行に合わせて急に姿を変えるのではなく、今まで大切にしてきたお客様との関係も守りながら進んでいく。
この姿勢には、とても誠実な宿づくりの考え方がにじみます。


「ホテルでありながらホテルでない」という魅力

ホテル金栄をひとことで表すなら、「箱はホテル、心は民宿」。そんな言葉が似合います。

宿としての規模はありながら、目指しているのは、子どもがのびのび遊び、お客様同士や宿の人との関わりの中で、その時間が自然にできあがっていくような場所。
整いすぎたサービスではなく、人がいて、会話があって、滞在そのものを一緒につくっていく感覚。そこにこの宿の個性があります。

きっちりしたホテルに安心感を求める旅もいい。
けれど、少し肩の力を抜いて、宿の空気ごと味わいたい旅には、こういう一軒がとても心に残ります。


旅先で「ただいま」に近い感覚を見つけるなら

志賀高原には、雄大な自然や四季折々の楽しみがあります。
その中でホテル金栄は、観光の拠点であるだけでなく、人のあたたかさに触れられる滞在先として、確かな魅力を持っています。

歴史があり、手をかけて守られてきた建物。
暮らしにつながる食。
そして、気取りすぎないおもてなし。

初めて訪れても、どこか懐かしい。
そんな宿を探しているなら、ホテル金栄はきっと気になる一軒になるはずです。

ホテル金栄
住所:
381-0401
長野県下高井郡山ノ内町大字平穏7149
営業時間:
予約は8:00〜20:00まで
URL:
https://www.shigakogen.jp/kinei/
ゲレンデまでは徒歩3分。宿を出ると一面銀世界が広がります。
お食事は自家米と野沢菜食べ放題です。志賀高原の雪解け水で栽培した自家米を玄米で保存し、使う分だけを精米しております。精米したて、炊き立てのご飯をご用意しております。
皆様のお越しをお待ちしております。