- 標高約1600m。一の瀬で冬も夏も人を迎えるホテル
- 「そこそこ豪華で気軽にリラックス」という、ちょうどよさ
- 始まりは、抽選で得た一の瀬との縁
- 「水も、道路も、客もない」創業期の一の瀬
- スキー需要とともに、山荘からホテルへ
- ゲレンデ直結。冬の一の瀬を楽しむ拠点として
- 競技スキーから団体旅行まで。冬合宿にも対応
- 夏は高地トレーニングの拠点に
- ホテルの裏手に、一周1.7kmの高地トレーニングコース
- 「特別なことはしていない」けれど、合宿にうれしい気遣いがある
- 食事は、体を動かす人にうれしいボリューム感
- 24時間入浴できる「むつみの湯」とサウナ
- 常連が自分でコーヒーを入れる、家のような距離感
- 「ただいま」と言われる瞬間に、宿の価値がある
- 変えすぎず、楽しみながら続けていく
- ホテルむつみは、こんな人におすすめです
志賀高原のほぼ中央、一の瀬エリアにある「ホテルむつみ」。冬はスキーやスノーボード、夏は高地トレーニングや合宿の拠点として、多くの人を迎えてきた高原の宿です。
このホテルの魅力は、ゲレンデに近い立地や設備の便利さだけではありません。
毎年のように訪れる常連客が「ただいま」と声をかけ、時にはロビーのカウンターで自分でコーヒーを入れる。そんな、まるで家のような距離感が、ホテルむつみらしさです。
一の瀬がまだ開拓途上だった頃から続く宿としての歩み。スキー需要とともに育ってきた歴史。そして、社長が大切にしている「そこそこ豪華で気軽にリラックス」できる宿づくり。
今回は、ホテルむつみの社長に、宿の歴史と今、そしてこれからのあり方について伺いました。
標高約1600m。一の瀬で冬も夏も人を迎えるホテル
志賀高原一の瀬エリアは、志賀高原のほぼ中央に位置する宿泊・滞在の拠点です。冬はスキー・スノーボード、夏はトレッキングや合宿、避暑など、季節ごとに違う楽しみ方ができる場所として知られています。
その一の瀬にあるホテルむつみは、標高約1600mに佇む高原リゾートホテルです。
公式サイトには、こんな言葉があります。
「安心のできる顔馴染みのホテルを志賀高原で見つけてみませんか?」
この「顔馴染み」という言葉は、ホテルむつみを語るうえでとても大切なキーワードです。初めて訪れる人にとっては安心できる宿であり、何度も訪れる人にとっては帰ってこられる場所であること。ホテルむつみは、そんな距離感を長く大切にしてきました。
冬はスキーやスノーボードの拠点として。夏は高地トレーニングや団体合宿の宿として。そして季節を問わず、志賀高原の自然を楽しむ旅の拠点として。
ホテルむつみには、四季を通じて人が集まります。
「そこそこ豪華で気軽にリラックス」という、ちょうどよさ
ホテルむつみの魅力を一言で表すなら、社長が話してくれたこの言葉がぴったりです。
「そこそこ豪華で気軽にリラックス」
少しユーモアのある表現ですが、実はこの言葉にホテルむつみの姿勢がよく表れています。
肩肘張るような高級ホテルではない。けれど、滞在に必要な快適さはきちんとある。温泉に入れて、サウナがあり、食事はしっかりボリュームがある。客室は和室でくつろげて、スキーや合宿で疲れた体を休められる。
つまり、豪華すぎないからこそ、気を張らずに過ごせる宿なのです。
公式サイトでも、ホテルむつみは「安心」「清潔」「快適」「適正価格」をモットーに掲げています。社長が目指しているのは、ただ新しい設備を増やすことではなく、訪れた人が「選んでよかった」「また来たい」と思える滞在です。
「そこそこ豪華」という言葉の奥にあるのは、ちょうどよく、気軽で、でもきちんと心地いい宿でありたいという思いなのです。
始まりは、抽選で得た一の瀬との縁
ホテルむつみの始まりは、社長のご両親の時代にさかのぼります。
父は27歳、母は22歳。若い二人が一の瀬にやってきたきっかけは、抽選で権利を得たことでした。
「ホテルの経験がないのにチャレンジ」
社長は当時をそう振り返ります。
ホテル業の経験がないまま、山の上で宿を始める。それは、今考えても簡単なことではありません。ましてや当時の一の瀬は、現在のようにホテルや施設が集まり、多くの人が訪れるリゾート地として整っていたわけではありませんでした。
一の瀬との出会いは、ある意味で偶然のようなものだったのかもしれません。けれど、その抽選で得た縁が、ホテルむつみの長い歩みの始まりとなりました。
若くして山へ上がり、宿をつくり、訪れる人を迎える。そこには、開拓の時代ならではの勢いと覚悟がありました。
「水も、道路も、客もない」創業期の一の瀬
社長が「一番大変だった時期」として挙げたのは、創業期です。
当時の一の瀬について、社長はこう話します。
「水はない、客はいない、道路もない、何もない」
もちろんこれは、現在の一の瀬のことではありません。ホテルや宿泊施設が集まり、冬も夏も多くの人が訪れる今の姿からは想像しにくいかもしれませんが、宿を始めた当初の一の瀬は、まだ開拓途上の場所でした。
宿を営むために必要な水も、道路も、安定した宿泊客も十分ではない。食料や燃料を運ぶことさえ、一苦労だったといいます。
「ロープウェイで食料や燃料を運んでた」
山の宿を続けるということは、単にお客様を迎えるだけではありません。食材を確保し、燃料を運び、建物を守り、雪と向き合いながら、日々の暮らしを成り立たせていくことでもありました。
現在のホテルむつみのあたたかさは、こうした時代を越えてきたからこそ生まれたものなのかもしれません。
スキー需要とともに、山荘からホテルへ
ホテルむつみは、最初から現在のようなホテルだったわけではありません。
創業当初は、今でいう山荘のような雰囲気だったといいます。その後、志賀高原のスキー需要が広がっていく中で、宿も少しずつ形を変えていきました。
増改築の理由も、スキー需要の拡大でした。
冬になると、多くのスキーヤーが志賀高原へやってくる。より多くの人を迎えられるように、より快適に過ごしてもらえるように。時代の流れとともに、ホテルむつみもまた、山荘のような宿からホテルへと育っていきました。
志賀高原のスキー文化と、ホテルむつみの歩みは切り離せません。
冬の賑わいが宿を育て、宿がまた、スキーヤーたちの滞在を支えてきたのです。
ゲレンデ直結。冬の一の瀬を楽しむ拠点として
冬のホテルむつみは、スキー・スノーボードの拠点として便利な立地にあります。
志賀高原公式予約サイトでは、ホテルむつみについて「裏がタンネの森」「正面には大駐車場」と紹介されています。また、スキーヤーやスノーボーダーにうれしい「ゲレンデ直結の宿」としても掲載されています。
ホテルに併設されている「鐘の鳴る丘レストラン」は、タンネの森スキー場に面したレストラン。大時計台は待ち合わせにも便利で、冬の一の瀬で過ごす人にとって使いやすい存在です。
スキーやスノーボードの旅では、宿の立地が滞在の快適さを大きく左右します。朝、すぐにゲレンデへ向かえること。滑り終えたあと、すぐに宿へ戻れること。荷物が多い冬の旅では、その近さが何よりありがたいものです。
ホテルむつみは、長年スキー客を迎えてきた宿として、冬の一の瀬を楽しむ人たちを支えてきました。
競技スキーから団体旅行まで。冬合宿にも対応
ホテルむつみは、個人のスキー旅行だけでなく、スキー合宿にも対応しています。
公式サイトでは、競技スキー、基礎スキー、同好会のスキー合宿などに向けた案内も掲載されています。志賀高原は広大なゲレンデとバラエティ豊かなコースを持ち、レベルに応じた練習がしやすいエリアです。
また、ゲレンデサイドレストランを併設しているため、1泊3食付きのプランも相談可能。20名以上の団体旅行やスキー合宿についても、電話で相談を受け付けています。
スキー用具がない人がいる場合には、レンタルスキーも含めて相談できるとのこと。団体幹事にとっては、宿泊だけでなく、食事や道具のことまで相談できるのは心強いポイントです。
なお、ポール練習を希望する場合は、現在は利用者自身が志賀高原リゾートへ予約する方式となっています。競技スキー合宿を検討する場合は、宿への相談とあわせて、ポールバーンの予約方法も確認しておくと安心です。
夏は高地トレーニングの拠点に
ホテルむつみの魅力は、冬だけではありません。
夏の一の瀬は、高地トレーニングや合宿の場所としても利用されています。ホテルむつみがある志賀高原一の瀬は、標高約1600m。一般的に高地トレーニングの効果を期待する場合、標高1300〜2000mほどの環境が理想的とされており、一の瀬はまさにその条件に合う場所です。
公式サイトでも、ホテルむつみは多くのランナーを受け入れてきた実績があると紹介されています。
高地トレーニングは2泊以上から受付。料金は、1泊2食または3食などの食事形態や、サポート内容に応じて相談のうえ案内されます。
夏の志賀高原は、涼しい気候の中で体を動かせるのが魅力です。都市部の暑さを離れ、澄んだ空気の中で走る。そんな環境を求めるランナーやチームにとって、一の瀬は心強い合宿地になります。
ホテルの裏手に、一周1.7kmの高地トレーニングコース
高地トレーニングを目的にホテルむつみを利用する大きな理由のひとつが、立地です。
ホテルの裏手には、一の瀬高地トレーニング専用コースが整備されています。公共コースとして利用できるこのコースは、一周1.7km。標高1595mから1640m付近にありながら、最大高低差は45mと比較的走りやすいコースです。
開けた景色の中を走れる場所が多く、志賀高原らしい景観を楽しみながらトレーニングできるのも魅力です。
コースは、青コースのクレートラックコースと、緑コースのゲレンデ内芝往復路があり、いずれも幅4mとされています。ホテルのすぐ裏から走り出せる環境は、合宿利用者にとって大きなメリットです。
さらに、長距離ランニングをしたい場合には旧奥志賀林道も選択肢になります。ホテルむつみから奥志賀ゴンドラ駅までは片道約6km。往復で10km以上のコース取りも可能で、交通量が比較的少ない道として紹介されています。
走る、休む、食べる、また走る。合宿に必要なリズムをつくりやすい環境が、ホテルむつみの周辺には整っています。
「特別なことはしていない」けれど、合宿にうれしい気遣いがある
夏合宿について社長に聞くと、こんな言葉が返ってきました。
「体育会用には特に何もしていない」
一見すると控えめな答えです。けれど、話を聞いていくと、合宿利用者にとってうれしい気遣いがいくつも見えてきます。
たとえば、朝サウナ。トレーニング前後に体を整えたい人にとって、サウナが使えるのはうれしい設備です。
ジュースの提供や、洗濯無料といったサポートもあります。合宿では、毎日のようにウェアを洗う必要があります。洗濯が気軽にできることは、長期滞在では大きな安心につながります。
社長は「特別なことはしていない」と話しますが、実際には、合宿で必要とされることを自然に受け止めている宿なのです。
以前には、大学へダイレクトメールを出したことをきっかけに、陸上部の合宿利用が続くようになったこともありました。営業としての努力から生まれた縁が、長い関係へとつながっていく。それもまた、ホテルむつみらしいエピソードです。
食事は、体を動かす人にうれしいボリューム感
スキーでも、合宿でも、旅でも、宿の印象を大きく左右するのが食事です。
ホテルむつみの食事は、ゆったりとしたダイニングルームで提供されます。公式サイトでは、信州蕎麦や熱々のきのこ鍋など、地産食材にこだわった料理を提供していると紹介されています。
スキーやハイキング、トレーニングなど、志賀高原の自然をアクティブに楽しんだ人に向けて、ボリュームにも配慮しているのが特徴です。
夕食の一例としては、陶板料理や別注料理の馬刺しなども紹介されています。朝食は和食・洋食の例があり、季節や仕入れ状況によって内容は変わります。
ホテルむつみの食事は、華やかさだけを競うものではありません。体を動かしたあとに、しっかり食べられること。温かいものを囲みながら、仲間や家族と一日の出来事を話せること。
それが、高原の宿で過ごす夜の楽しみでもあります。
24時間入浴できる「むつみの湯」とサウナ
アクティブに過ごす人にとって、お風呂も大切です。
ホテルむつみには、「むつみの湯」があります。清掃時間を除き、24時間入浴可能。ウィンタースポーツやハイキング、トレーニングで疲れた体を、自分のタイミングで休められるのはうれしいポイントです。
お湯は、鉱石を用いた人工温泉「トゴールの湯」。男女別の大浴場があり、それぞれにサウナも併設されています。
冬、雪の中で滑ったあとに体を温める。夏、走り込んだあとに汗を流す。そんな時間が、滞在の満足度を高めてくれます。
ホテルむつみの「気軽にリラックス」は、ロビーの雰囲気だけでなく、こうした設備にも表れています。
常連が自分でコーヒーを入れる、家のような距離感
ホテルむつみを語るうえで、どうしても紹介したいエピソードがあります。
社長は、ホテルむつみのことをこう表現します。
「第二の家みたいな」
その言葉を象徴するような場面が、ロビーにあります。
「常連さんが、ロビーのカウンターで自分でコーヒーを入れていることもあるんです」
初めて聞くと、少し驚くかもしれません。けれど、それだけ気を許して過ごせる場所だということでもあります。
もちろん、誰もが自由にカウンターへ入るという話ではありません。長い年月をかけて築かれてきた関係性があり、顔なじみだからこそ生まれる距離感があります。
ホテルとお客様というより、親戚の家に遊びに来たような空気。かしこまりすぎず、けれど大切に迎えられている安心感。
その雰囲気こそ、ホテルむつみがリピーターに愛されてきた理由なのだと思います。
「ただいま」と言われる瞬間に、宿の価値がある
常連客との関係について、社長はこんな場面を挙げてくれました。
旅館やホテルで、宿泊客が「ただいま」と言う。何気ない言葉ですが、それはその場所を“帰ってくる場所”として感じている証拠です。
毎年のように訪れ、いつものようにくつろぎ、リラックスして過ごしていく。社長にとって、そんなお客様の姿を見ることが、ホテルむつみらしさを感じる瞬間なのだといいます。
宿泊施設の価値は、設備の新しさや豪華さだけでは測れません。
「今年も来ました」
「ただいま」
「また来ます」
そんな言葉が自然に交わされる場所であること。訪れる人の中に、少しずつ思い出が積み重なっていくこと。
ホテルむつみが大切にしてきたのは、そういう宿のあり方です。
変えすぎず、楽しみながら続けていく
これからのホテルむつみについて、社長は大きな変化や派手な展望を語るわけではありません。
大切にしたいのは、今ある空気を守りながら、楽しみながら続けていくことです。
「そこそこ豪華でリラックスできる絶妙なバランスを、楽しみながら続けていきたい」
この言葉には、ホテルむつみの未来がよく表れています。
無理に大きくするのではなく、流行に合わせて過度に変えるのでもなく、必要なところを整えながら、訪れる人が安心して過ごせる宿であり続ける。
それは、簡単なようでいて、とても難しいことです。
宿は、建物だけで成り立つものではありません。そこにいる人の空気、迎え方、食事の温かさ、ロビーで交わされる会話、毎年帰ってくる人との関係。そのすべてが積み重なって、ひとつの宿の個性になります。
ホテルむつみは、これからも一の瀬で、冬のスキーヤーを、夏のランナーを、そして「ただいま」と帰ってくる常連客を迎えていきます。
ホテルむつみは、こんな人におすすめです
ホテルむつみは、次のような人に特におすすめです。
- 志賀高原一の瀬でスキー・スノーボードの宿を探している人
- ゲレンデ近くの宿に泊まりたい人
- 競技スキー、基礎スキー、スキーサークルの合宿先を探している人
- 夏の高地トレーニング先を探しているランナーや陸上チーム
- 20名以上の団体旅行・合宿の幹事
- 温泉やサウナで疲れを癒したい人
- 豪華すぎる宿より、気軽であたたかい宿が好きな人
- 一度きりではなく、毎年帰ってこられる宿を見つけたい人
冬は白銀のゲレンデへ。夏は爽やかな高原のトレーニングコースへ。
そして一日の終わりには、気取らずくつろげるロビーと、温かい食事、お風呂が待っている。
ホテルむつみは、志賀高原一の瀬で過ごす時間を、少しだけ“自分の家”に近づけてくれる宿です。
ホテルむつみ 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | ホテルむつみ |
| 所在地 | 〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏7149 志賀高原一の瀬 |
| 電話番号 | 0269-34-2706 |
| FAX | 0269-34-2677 |
| 問い合わせ対応時間 | 8:30〜20:00 |
| チェックイン | 15:00〜 |
| チェックアウト | 〜9:30 |
| 客室 | 和室37室 |
| 客室タイプ | A館:和室バス・トイレ無 B館:和室トイレ付 C館:和室バス・トイレ付 |
| お風呂 | むつみの湯、トゴール温泉、男女別大浴場 |
| サウナ | 男女別大浴場に併設 |
| 食事 | 信州蕎麦、きのこ鍋など地産食材を意識した料理 ※内容は季節・仕入れ状況により変更 |
| 主な利用シーン | スキー、スノーボード、スキー合宿、高地トレーニング、団体合宿、ハイキング、ツーリング |
| 公式サイト | http://www.shigakogen.jp/mutsumi/ |
| https://www.instagram.com/mutsuminotake/ | |
| 備考 | 最新の宿泊料金・プランは公式サイトまたは電話でご確認ください。お急ぎの場合は電話での問い合わせが確実です。 |
